銅価格情報

国内山元建値<JX金属改定日>

最新 : 04/10 改定
1,360千円/トン
前値:04/07
1,300千円/トン

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銅先物4ヶ月ぶり高値

最終更新日:

報道によると、ロンドン金属取引所(LME)の銅3か月先物価格が約4か月ぶりの高値を記録しました。1トンあたり9,739ドルまで上昇し、心理的な節目とされる1万ドルに迫っており、市場では今後の価格動向に注目が集まっています。

銅は電線、建材、電子機器、自動車など幅広い分野で使用される産業に不可欠な金属であり、その価格変動は世界経済と密接に関係しています。

報道によれば、今回の上昇には下記の要因が影響していると考えられています。

ドル安が銅の買いを後押し

最近の米国経済の不透明感の高まりにより、ドルの総合的な価値を示す「ドル指数」が下落しています。銅を含む非鉄金属はドル建てで取引されるため、ドル安になると他の通貨を持つ投資家にとって相対的に割安になり、買いが増える傾向にあります。これが銅価格を押し上げる要因の一つとなっているようです。

また、銅に限らずニッケルやアルミニウムなどの非鉄金属にも資金が流入しており、全体的に資源価格の上昇圧力が高まっています。

中国の景気刺激策への期待

銅の最大消費国である中国の経済対策も、市場に影響を与えています。3月5日に開幕した全国人民代表大会(全人代)では、財政出動を通じて景気を下支えする方針が示されました。

これにより、銅を使用する電線や建材の需要拡大が期待され、市場では銅の消費が増えるとの見方が強まっているようです。特に、電気自動車(EV)市場の成長が銅の消費量を押し上げる要因とされており、今後の需要拡大が意識されています。

慎重な見方も根強い

一方で、市場では銅価格の先行きに慎重な意見もあります。中国の景気回復がどの程度進むのかは依然として不透明であり、期待だけで価格が上昇し続けるとは限らないとの指摘もあります。

さらに、最近の株式市場の不安定さを背景に、資金の流れが変わる可能性も否定できません。銅を含む非鉄金属はリスク資産としての側面も持っており、株式市場の影響を受けやすいことから、価格の変動が大きくなる可能性もあります。

今後の動向に注目

銅価格の上昇にはドル安や中国の景気対策といった要因が絡み合っているものの、今後の動向は慎重に見極める必要がありそうです。価格の上昇が続くのか、それとも調整が入るのか、市場の動きに注目が集まりそうです。

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