銅価格情報

国内山元建値<JX金属改定日>

最新 : 08/08 改定
1,460千円/トン
前値:08/05
1,470千円/トン

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ペロブスカイト太陽電池とは

最終更新日:

名前としくみ
ペロブスカイト太陽電池は「高効率なのに薄く軽く、しかも低コストで作れる」というユニークな特徴をもつ新世代の発電デバイスです。都市の壁面や車体など今まで発電できなかった場所を活かせる技術として、世界各地で商業化の準備が進められています。

薄くて軽い
ペロブスカイト太陽電池の発電層の厚みは約1μmで、これは髪の毛のおよそ200分の1の薄さであり、通常の太陽電池におけるシリコン層(約180μm)より大幅に薄いです。またその薄さから、重さは従来の太陽電池パネルの10分の1程度となっています。

曲げられる
樹脂フィルム上に作れば曲げ半径5cm以下で折り曲げても性能はほとんど落ちません。この性質を用いて屋根や壁だけでなく、自動車のボディ、テント布地、さらには衣服にまで貼れるような応用研究が進められています。

発電効率
2009年に報告されたペロブスカイト太陽電池の発電効率は3.8%でしたが、2024年には26.7 %に到達し、シリコン製太陽電池の性能に肩を並べるまでになりました。

低コスト
ペロブスカイトは150 ℃ 以下で塗布・乾燥できるため、従来のシリコン製のような高温真空炉が不要です。このため量産コストを大幅に下げられる見通しが示されました。
またペロブスカイト太陽電池の主要な原料となるヨウ素は日本が世界2位の生産量をもち、原料を安定的に供給できるという優位性があります。

残る課題
長時間の日射や高湿度で劣化しやすい点、耐久性に難がある点、主流材料に鉛を含む点は解決途中です。それでも屋外連続試験で 5,000時間稼働後に93% の性能を保った例が報告されるなど、問題は着実に解消されつつあります。

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