銅建値が200万円超
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2026年の年明け早々、国内銅建値が初めて200万円を超えました(26/01/08現在:211万円)。これには世界的な電気銅需給のひっ迫感に加えて「銅プレミアム」費用の改定が大きく影響していると思われます。
■ 銅プレミアムとは
銅プレミアムは、世界の銅価格の指標となるLME価格に“上乗せ”される追加費用です。これは国内銅精錬最大手のパンパシフィック・カッパー(PPC)が国内需要家に向けて提示する長期契約プレミアム費用です。
先月、PPCが2026年分についてトン当たり330ドルの銅プレミアムを提示したと報じられました。これは前年値の88ドルからの大幅な引き上げとなります。
銅プレミアムは長期契約の更改で条件が切り替わるため、これが銅相場の急騰に拍車をかけた格好になりました。この値上げの理由についてPPCは、買鉱条件悪化を受けた精錬収益の厳しさや、世界的な電気銅需給のひっ迫感が勘案されている、と説明しています。
■なぜ銅相場が上がったのか
PPCがプレミアムを更改する理由はそのままLME価格の上昇にも合致します。
銅相場の上昇には次のような原因があるとされています。
1.銅精鉱の買付条件の悪化
銅地金の原料である銅精鉱の買鉱条件が悪化しています。
これは中国やインドによる旺盛な需要と海外銅鉱山での事故により需給のバランスが不足になる、と考えられており、鉱山側が厳しい条件を提示してくることに起因します。これを受けJX金属や三菱マテリアルが採算悪化による減産や能力見直しを検討した、と報道されています。
2. 需要の強さ
データセンターやEV市場の拡大及び中国,インド,東南アジアでの電力需要が高まっています。
また米国の関税懸念などを背景に、銅が米国へ向かいやすくなったことで在庫や貿易フローがゆがみ、世界の価格形成を揺らしていることも示唆されています。
いずれの原因も短期的に解消されるようなものではなく、今後も銅相場は高止まりが想定されます。